施術をしていると、體に触れた瞬間に気づくことがあります。
それは、呼吸がとても浅い状態で過ごしている人が、意外と多いということです。
肩や胸まわりが固く、息を吸っても、体の上のほうだけが動いている。お腹や背中まで呼吸が届いていないような感覚を、よく感じます。
そうした体は、不調の期間が長引きやすいことが多く、回復にも時間がかかる印象があります。
なぜ呼吸が浅いと、不調が続きやすいのか
その様子を感じながら、私は「なぜ呼吸が浅いと、不調が続きやすいんだろう」と考え検証しました。
呼吸は、体に酸素を取り入れるためだけのものではありません。體に「今は大丈夫だよ」と伝える、大切な合図でもあります。
呼吸が浅い状態が続いていると、體は無意識に緊張を保ち、ずっと身構えたままの状態になります。
その状態では、血流も巡りにくくなり、回復に必要なエネルギーも、十分に使われにくくなってしまいます。
つまり、呼吸が浅い体は、回復よりも「守ること」を優先し続けている状態なのだと感じました。
施術中に感じる、呼吸の変化
施術中、ふっと呼吸が深く入った瞬間があります。
そのとき、体の反応が一気にやわらぐことがあるんです。
筋肉の緊張がほどけ、触れたときの抵抗が減り、體が「受け取れる状態」に変わっていく。
その変化を感じるたびに、「回復のスイッチは、呼吸から入ることが多いんだな」と学びました。
大切にしていること
それから私は、強く整えることよりも、呼吸が自然に深まるかどうかをとても大切に見るようになりました。
無理に深呼吸をさせるのではなく、體が安心して、自然に息を吐ける状態をつくること。
そうした小さな積み重ねが、結果として回復を早めていくように感じています。
最後に
呼吸が浅いから、不調が続いているのではなく、不調が続く体が、呼吸を浅くせざるを得なかったのかもしれません。
もし今、なかなか不調が抜けないと感じているなら、體を変えようとする前に、自分の呼吸がどこまで入っているかをそっと感じてみてもいいかもしれません。
今のあなたの呼吸は、體のどこまで届いているでしょうか。
その気づきが、回復の入り口になるかもしれませんね。